スランプ
2021年10月01日
「先生、勉強が思うように進まずスランプになりました。どうしたらいいですか?」・・・悲痛な顔をして生徒が相談に来ました。
「勉強しても学力が身につかない」「学習に身が入らない」などスランプについての相談がこの時期から増えていきます。
いつも私は生徒に「スランプになるというのは努力した証だ! よく頑張った!」と生徒をまず褒めます。
スランプに陥る生徒は「もっと成績を上げたい、合格したい」と思って前向きに努力している生徒なのです。
しかし、生徒自身は、「スランプに陥る自分はダメだ」と自分を否定しており、そこから前に歩みだせないのです。
まずは、生徒自身が現状を前向きに捉えることが解決の最初のステップです。
次に、スランプに陥った原因で思いつくものを全部書き出し分析させます。
原因としてよくあるのが「勉強しないといけない内容が山ほどある」と焦り、なかなか学力が伸びないケースです。
これは、本格的に勉強を始めると想像以上に、できてない部分がたくさんあることに気づき、焦るのです。
焦りから、あれもこれもと次々に新しい内容に手を出し、重要なポイントを見過ごしたり、上滑りの勉強になるため、学力が伸びずスランプに陥るのです。
また最近は、学校や家庭での人間関係からくるストレスが原因で、スランプに陥ることが多くあります。
原因はコロナ禍でのコミュニケーション不足などが原因だと思われます。
このような場合、ストレスの原因を解決するのがベストですが、簡単にはいかないケースがほとんどです。
私は、生徒に「ストレスは常についてまわる。だからストレスに負けないぐらい強い目的意識を持とう。そのために、もっと未来に目を向けよう」と言っています。
そして「夢ノート」を書くように勧めています
夢ノートには、例えば、合格後のことや、大人になってからのこと、これから自分がしたいことなどを思いつくままに書くのです。
夢ノートはいつも持ち歩き、落ち込みそうになったらパラパラと読み返すのです。
人間には、「自分の夢や目的、興味等を強く自覚すればするほど、それを実現したくなる」という特性があります。
別の見方をすると、夢を自覚しワクワクすることで、脳からドーパミンという脳内物質が分泌され、やる気がわいてくるのです。
「思考は現実化する」と言われますが、まさにその通りなのです。
また、夢ノートには別の効果もあります。
それは書いていくうちに本当に自分がしたいことや、本当に自分が欲しいものに気づくことです。
その結果、なりたい自分に気づくことで、真のやる気が出てきます。
生徒の未来には無限の可能性があります。
ぜひ将来に目を向け力強く歩んでほしいと思います。
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