300万円?!

2020年08月01日

先日、病院の待合室で、プレジデントという雑誌を見ていたら「2か月の休校で子供の生涯賃金は300万円ダウン」というタイトルの記事が載っていました。

慶應大学の中室牧子氏らの研究によると、教育を1年受けることでその人の賃金は生涯にわたって平均的に9.3%上昇することがわかっているそうです。

単純に計算すれば、2カ月休校することで、現在の生徒・児童の将来の所得は1.5%程度下がってしまうことになり、生涯所得を2億円とすると、これは約300万円の損失に相当するそうです。

教育を受ける機会が少ないと学力が伸びず、それが進学や就職を左右し、最終的には所得に影響するという考え方なのだと思います。

しかし、私は、この考えに賛成できません。

 

理由は二つあります。

一つは休校中、学力が伸びなかった子供たちも多かったと思いますが、プラス面もあったと思うからです。

この休校中、子供たちの一番の不安は、「友達に会えないこと」とかではなく「勉強」でした。(公益財団法人日本財団アンケート結果)

それはどういうことを意味しているかと言うと、「勉強することの大切さ」を子供自身がわかっているということです。

ふだんから「勉強しなさい」と言っておられる保護者の方にしてみたら、耳を疑いたくなるようなことだと思います。

(余談になりますが「勉強しないといけない」と思っている子に、「勉強しなさい」と言うことが、やる気をなくすことにつながることをお分かり頂けたらと思います。)

 

さて、休校中の生徒の様子を見ていると、自宅で自学自習をしている生徒が多くいました。

中には、ふだん絶対、自学自習をしないだろうと思われる生徒まで、勉強に取り組んでいました。

星伸スクールの学習力アップクラスや土曜の補習に来る生徒は、いつもより多く、また勉強を楽しく意欲的にしている印象を受けました。

全国的に見れば、学校休校により子供の学力は低下したかもしれません。

しかし、一方で子供たちにとっては「授業の重要さを再確認」したり、自分一人で勉強する「自学自習の習慣」が身についたりと、長い目で見ればプラスの効果もあったのではないでしょうか。

 

二つ目の理由は、休校中、孤独な環境の中で自分と向き合い「忍耐力」や「集中力」を身につけたり、「自分自身のことを考えたり」と、自分の内面を鍛えられた生徒も多かったのではないでしょうか。

記事にあった年収という観点で言えば、年収は忍耐力、やる気、自信など内面的な能力、いわゆる「非認知能力」が大きく影響すると言われています。

つまり、試験の得点や偏差値などの認知能力(計ることができる能力)よりも、性格など内面的な力(非認知能力)が大きく影響すると言われているのです。

学校休校は子供たちにとって、つらい経験だったと思います。

しかし、別の見方をすれば、決して悪いことばかりではなかったと考えます。

 

学校休校をマイナスばかりでなくプラスに捉えて、これから歩んでいく未来への力にしてほしいと願っています。

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