新学年に効果がある勉強のコツ
2023年04月01日
新学年がいよいよ始まります。
どの生徒も、希望や不安を抱えながら、新学年を迎えていると思います。
さて先日、ある生徒が「新学年は苦手教科をがんばって勉強し、苦手教科をなくそうと思っている!」と私に決意を言ってきました。
私は「その気持ちは、すばらしい!でも大切なことは、苦手教科にかたよらず、得意教科を伸ばしながら苦手教科に取り組むことだよ」と伝え、詳しい勉強方法を教えました。
これには理由があります。
新学年や新学期に発奮して「苦手教科を克服しようと」と取り組む生徒は多いのですが、途中で投げ出してしまう場合がよくあるからです。
それは苦手教科の克服には、継続して取り組むやる気が必要な一方で、勉強の成果が出るまで時間がかかるからです。
うまくいかないと、理想と現実とのギャップから頑張る気持ちが空回りし、焦りやストレスを感じる状態に陥ります。
ひどくなると、「やる気が出ない、いらいらする、憂鬱になる、学校に行くのがおっくうになる」など問題が噴出してしまうことになります。
これは、典型的な「五月病」です。
以前は、社会人が中心でしたが、最近は子供の五月病が増えており小学生、幼児へと低年齢化が進んでいます。
また中学1年生の場合、さらに環境に馴染めず「中1ギャップ」という形で出てくる場合があります。
では、どうすれば良いのでしょうか?
私たちが生徒の勧めているのは「長所進展法」です。
得意教科や得意な内容を伸ばすことで、苦手教科を克服する方法です。
得意教科の勉強は、やる気が続き学力を伸ばしやすく、勉強に勢いがあります。
これと苦手教科の勉強を組み合わすのです。
苦手教科を克服するイメージは、ハンカチの真ん中(得意な所)をつまんで持ち上げることで、ハンカチの端(苦手な所)が持ち上がっていく感じです。
不得意のところで力を使い果たし止まっているのではなく、得意なところと組み合わせながら前に進んでいく方法です。
子供たちが将来、社会人になって仕事をするときも「長所進展法」は役に立つと思います
次に新学年、生徒にぜひ実行してほしいのは「学習の習慣化」です。
「授業をしっかり受ける、帰宅したら復習、予習をする」・・・習慣にするのは、これだけです。
生徒によっては「ムリ」と思うかもしれませんが、習慣化している生徒からしたら、歯を磨くのと変わらない日常なのです。
例えば高校の水泳選手は毎日5〜10キロ練習で泳いでいると聞き驚いたことがあります。
しかし、徐々に泳ぐ距離を増やし習慣化していけば、選手にとっては当たり前のことなのです。
勉強も同じです。
普段、勉強していない生徒は「まずは机に座って教科書を開ける」・・・ここまで習慣化するのです。
教科書を開けたらOK!
その後、自由にしてかまいません。
次に習慣化するのは「教科書を開けたら15分、今日習ったところを確認してみる」
こんな感じで、徐々に習慣のメニューを増やしていくのです。
出来る生徒は、頭が特別に良いわけでなく、良い習慣をたくさん身につけているのです。
生徒にとって4月は自分をレベルアップするチャンスです。
是非、試してみてください。
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