ほめて伸ばす!
2023年02月01日
いつもなら元気なA君が、なぜか今日は落ち込んでいます。
授業後、A君に「何かあった? 力になれるかもしれないから教えて!」と声をかけました。
最初は言いづらそうでしたが、小さな声で「テスト勉強すごくがんばったのに、点数が前とほとんど変わらなかった」とポツンと答えました。
私は、「勉強の仕方が悪かったのかも?! テスト勉強したノートがあれば見せて」と言うと、うなだれながら出してきました。
私は彼のノートを見て、びっくりしました。
今まで、テスト勉強をいい加減にしかしてなかったA君が、今回は努力したことがノートから読み取れたからです。
私はすごく嬉しくなって、「おー このノート! よくがんばった! 点数は後からついてくる。 それより努力したことが、すごく立派だ。 先生は感動した!」と伝えました。
A君は、努力をほめられた経験が今まであまりなったのかもしれません。
私の言葉に、とても驚いたように、はにかんだような表情をしていました。
その後も、彼は熱心に勉強し、志望校に合格しました。
「ほめる」ということは、子供のやる気を伸ばし、良い結果につながることが科学で立証されています。
ただ「ほめる」には、大切なポイントがいくつかあるのでお伝えしたいと思います。
例えばA君の場合、彼に関心を持ち、普段から様子を気にかけていなければ、彼の変化に気づけませんし、ほめることはできません。
また、ほめても心からそう思ってほめないと、口先だけではA君には伝わりません。
それは、ほめられた時A君の脳の前頭前野が、そのほめ言葉が本当かどうかを本能的に判定しているからです。
口先だけでほめるのは、信頼をなくし、その後の人間関係も良好にいかなくなることがあります。
ほめる対象は「結果」でなく「努力や前向きな行動」などをほめることが大切です。
例えば、結果のみをほめてしまうと、悪い結果の時は隠してしまうことがあります。
何をほめられるかで、人間はがんばる対象が変わります。
私は、子供の間は努力した過程や、前向きな行動をほめてあげることが大切だと考えています。
「ほめる」ということは、相手を認めるということです。
人には「認められたい」という欲求(承認欲求)があり、それを満たすことで、気持ちが安定していきます。
ただ、ほめ過ぎは、よくありません。
ほめ過ぎると、それが当たり前になって向上心が育たないからです。
最後に、日本の子供達で「自分に自信がある子」は、先進国の中でも極端に低く、統計では最下位です。
人は自分に自信がないと、挑戦しなくなったり、過度に精神的に不安定になったり、様々な問題が生じてきます。
私は、どの子も大きな可能性を秘めていると信じています。
そして実際、どの子も、ほめるところがいっぱいあるのです。
子供達が自信をつけて、未来に向かって力強く歩んでいくために、「ほめる」ことが私達の大切な使命だと確信しています。
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