令和の教育

2019年05月01日

回転寿司で「エンガワ」と「かっぱ巻き」を注文しましたが、来ないのです!?
よく観察したら、私の3人ほど手前の老夫婦が私の注文したものを食べておられるのです。
きっと、初めての回転寿司でシステムもご存じないのだろうと思い、再度注文しました。
しかし、運悪くというか老夫婦、特におじいさんと私の好みが似ているようで、私はほとんど二度頼まなくてはなりませんでした。

それが最近、このようなことが起こらない回転寿司が現れました。
皿が回転してくるのではなくて、注文したものが、厨房から高速で移動して、サッと目の前に現れるのです。
おまけに食後、その場のタッチパネルからレシートが出てきます。
もちろん受付もロボットのペッパー君がこなします。

そのうち、寿司を握るのも接客もロボットがするようになり、お店は一人で運営する時代がやってくると思います。
この流れは、会社や工場なども同じで、人がいらなくなる時代が、やってくると言われています。

そんな時代に、これから始まる「令和の教育」は、どうなるのか考えてみたいと思います。

その前に、今まで続いた「平成の教育」を振り返ります。
平成の教育と言えば1980年ごろから始まり2011年ごろまで続いた「ゆとり教育」です。
「ゆとり教育」は、簡単に言えば学校の授業時間も学習内容も減らすというものでした。
学校も完全週休2日制に移行しました。
また学校の評価も相対評価から絶対評価になりました。
例えば5段階の「5」は生徒数の中の何パーセント、「1」は生徒数の中の何パーセントとしていた相対評価を、クラス全員を「5」にもできる絶対評価に変わりました。

結果的には、この「ゆとり教育」で生徒のやる気も、学力も大幅に低下しました。
国際的な学力テスト(PISA)でも学力低下はひどいものでした。
また「ゆとり教育」で育った若者が職場に入り「やる気がない」など様々な批判がされました。

2016年に文科大臣が「脱ゆとり教育」を宣言しましたが、ゆとり教育で起こった学力低下は、今もまだ戻っていないと感じます。

終戦後、焼け野原になった日本が、復興を遂げ経済大国になったのは、高い教育水準があったからだと言われています。
つまり「教育」と「経済」は比例関係にあるのです。
ここ20年ほど、日本経済が世界の先進国から経済的に大きく遅れたのは、教育に原因があったのかもしれません。

さて「令和」の教育は、どうなるのでしょうか。

2020年に教育改革が予定されています。
この教育改革の目的は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」を身につけることです。

私が一番大切だと思うのは「人間性」です。
あと10年か20年で今の仕事の半分が、AI(人工知能)などに置き換わると言われています。

AIに置き換わった分、新しい仕事が生まれれば、何の問題もありませんが、同じ数だけ新しい仕事が生まれるかは疑問です。
それは、ほとんどの仕事がAIやロボットでできるからです。
何も仕事が生まれなければ最悪、二人に一人が失業することになります。

AI失業時代と言われて、最低所得保障制度(ベーシックインカムなど)が議論されているのもそのためです。

では、どんな仕事が残るのか?
それは人でしかできない仕事、言い換えれば「人間性」を活かす仕事しか残らないと思います。

私が行く回転寿司の受付はペッパー君に代わりましたが、もし人柄が良く、お客様に好かれるような受付の人がいたら、ペッパー君には変わらなかったかもしれません。

世の中には教師やカウンセラー、デザイナーなど「人間性」を活かす仕事は、たくさんあります。
そのような仕事は、これからも残り、重要な仕事に位置づけられると思います。

これからはAIの発達により一人一人の「人間性」が問われる時代になってくるのです。

私ども、星伸スクールも教科指導を通して、お子様の人間性の向上に努めたいと考えています。

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