「非認知スキル」ってご存じですか
2025年06月01日

塾長の岸です。
みなさん、「非認知スキル」ってご存じでしょうか。
先日、上野校・津校・阿山校・鈴鹿白子校、各教室の先生で集まって、この研修を行いました。
「認知スキル」が、数値で測れる学力などで、「非認知スキル」は数値で測れりにくい「やる気」や「協調性」、「努力できるか」など、人間性みたいなものです。
好奇心であったり、自己肯定感、やりぬく力も、非認知スキルと言えます。
人間性を育てるという意味で、私たち、教育に関わる者も普段から、お子様一人ひとりに関わる際に、良い影響を与えられるようにと意識してきたことですが、最近は塾の指導でも気にせざるをえないように変化してきました。
高校受験では、あまり見られませんが、中学入試や大学入試では、「非認知スキル型の入試問題」が見られるようになってきました。
例をあげてみます。少々、設問の仕方は変えますが、一橋大学の2025年入試の英語に以下のようなものがありました。
問題:あなたは保護者です。あなたのお子さんが学校で何らかの問題を抱えており、その問題と解決策について校長先生と話し合いたいと考えています。校長先生に面会を求めるメッセージを書いてください。(英語で答えよ 100~140語)
上記の問題は、単純にスペルや英文が文法的に正しければ良いということでなく、非認知スキルが問われています。
中学受験の問題では、よくある4コマ漫画が題材とした非認知型の問題があります。問題用紙の4コマ漫画の中の登場人物が、何をその内容の中で学んだのかを文章とする問題です。
非認知スキル型の問題は、正しい答えはなく、100人いれば、100通りの解答が出るような問題です。
以前にも、こういった記述式の問題は受験にありましたが、ある程度、正答がしっかりあるものでした。
ただ、今の生徒たちは、小学生の時から、アクティブラーニングが導入されてきた世代です。詰め込み学習で暗記だけが問われていた頃とは異なり、仲間たちと「グループワーク」や「ディスカッション」「プレゼンテーション」など、先生から一方的に教わるのではなく、自分たちで考え、話す、聞く、表現すると生徒中心の指導を受けてきました。
私たち先生が、子供たちに合わせて、どんどん変わっていかないといけません。新しい教育に向けて、日々精進していきます。
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