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勉強は何のためにする?

2019年03月01日

「先生、学生の時、教えてもらったルートや因数分解とかは、社会に出たら使わないし、何のために勉強したんだろうと思うのです」
「それより理科の実験とかの方が、もっと役に立たないよ」

久しぶりに星伸スクールに来た卒業生の声です。

私は、「勉強して無駄なことなど一つもない」と言いましたが、彼らは納得していません。
確かに、世の中に出て、数学の公式を使ったり、理科の実験をする人は、ほんの一部です。

ひとりの卒業生が私をかばうように言いました。
「でも先生の話は面白かった! それは今も役に立ってます。」

それを聞いて全員が口々に「先生の話は面白かった!役に立った!」の連発。
勉強の合間に生徒の気分転換のために話した内容が、こんなに受けているとは思いませんでした。

「何が役に立った」と聞きました。

「気持ちが落ち込んだ時、口角を上げて笑顔を作ると脳が刺激されて幸せな気持ちになるのは今も役に立っている」
「うま味を感じる細胞が舌あるのは日本人だけだから、舌には世界一の自信を持て。自信が大切とかの話」
「ふだん飛べることをゴキブリ自身は知らないけれど、イザとなったら飛べる。人もイザとなったら、無理と思っていることでもできる。できないと思っているからできない」・・・・場が和んで、まるで吉本芸人とファンの集いのようになりました。
 
ただ私は、一方で申し訳ないと思いました。
彼らに勉強する意味が伝えられてなかったのです。

それで私は、話題を変え、何のために勉強したのか話しました。

「例えば、数学なら問題を解こうとすれば、答えにたどり着くために順序だてて考えないといけない。
つまり論理的な思考を鍛えるために勉強するんだ。
絡み合った人間関係をほぐす、複雑なスケジュールをこなす、休日を有意義に過ごす・・・これすべて論理的な思考が必要だろ。

理科の実験も同じだ。最初に仮説を立てて結論に近づく。
結婚や就職など人生には、理科実験と同じようなことがたくさんある。
まだ結婚してない者は、今から理科実験を復習した方が良いぞ。
とにかく勉強したことは人生のどこかで必ず役に立つ」

久しぶりに会って卒業生に説教をしてしまいました。

星伸スクールでも「勉強したことは必ず人生で役に立つ」ということを生徒に言っています。
勉強の本質は、そこにあるからです。

その本質を踏まえた上で、~高校、~大学に向けての勉強があるのです。
「勉強したことは必ず人生で役に立つ」ということがわからなければ、勉強も一時的で表面的なものになります。
実際、進学だけが勉強の目的になり、進学したら目標達成し、勉強する気がなくなる生徒がいます。
大学卒業しても就職も進学もしない学生は毎年約8%、4万人ほどいます。
親なら泣けます。

一方、私たち大人も反省しないといけないと思います。
それは、勉強する意味を子供に十分伝えられていないことです。

文科省も教科書の最初に、「この教科は何の役に立つか」というページをつけたら良いと思います。
漢方薬にいっぱい書かれている効用のような感じすね。

例えば「理科実験を勉強した時の効果→就職、結婚、・・・」

今回、卒業生の話を聞いて、今まで以上に子供たちに勉強の意味を伝えていきたいと思いました。

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